メニュー

虫歯治療

虫歯の罹患率

虫歯治療について

一般に歯科治療といえば「虫歯治療」と連想されるくらい代表的な歯科疾患である「虫歯」。
実際、厚生労働省の調査によると成人のほぼ100%が虫歯を経験しているという調査が出ています。

 

同調査では約75%の方が1日2回以上歯磨きを行っているという結果が出ています(共に平成23年度歯科疾患実態調査より)

また近年TVでは歯磨き粉・(電動)歯ブラシ・洗口剤のCMを見ない日が無い位多く宣伝されていることからも、国民全体のお口の中の健康意識が高まっていると思われます。

虫歯に対する誤解

ではこれだけお口の健康意識が高まっているのに虫歯が出来てしまうのは何故でしょう?
そして虫歯に対してこんな風に考えていませんか?

  • 「いつも食後に歯磨きをしているから大丈夫」
  • 「虫歯になるのは歯磨きが悪いせいだ」
  • 「以前治療して詰め物・被せ物をしてあるから大丈夫」
  • 「痛くないから虫歯は無いはず」

この様な考えはよくある誤解なのですが、このページでは上記の誤解を解きながら「虫歯における最新の知見」と「虫歯治療に対する当院の治療に対する取り組み」をご紹介いたします。

誤解1「いつも食後に歯磨きをしているから大丈夫」

患者さんに虫歯の存在を指摘させていただくと「えー?毎日ちゃんと歯磨きをしているのに・・・」という反応が返ってくることがあります。

歯磨きの実態は?

虫歯治療について

前述の様に歯磨きをしてない方はほとんどいない様に思われますが、実際にきちんと磨けているのでしょうか?
2014年にライオン社が実施した120人を対象にした臨床研究によると”「歯磨きに自信がある」と自己申告した方でも80%は「磨けていない」「やや磨けていない」という評価であった”という結果が報告されています。 

つまり「磨いているつもり」と「実際に磨けている」は一致しないというのが現実のようです。
特に自己流の磨き方では、歯の間・歯茎の付近・歯の裏側(舌側)などは歯ブラシが届きにくい所ですので歯垢が残りやすいと言えると思われます。

 

そのような歯垢が残りやすい所が存在すれば、歯磨きをしていたとしても虫歯になっても不思議はありません。

誤解2「虫歯になるのは歯磨きが悪いせいだ」

では虫歯になるのはきちんと歯磨きが出来ていないからだけでしょうか?
虫歯の原因が磨き残し(歯垢)だけが原因だとしたら、前述の調査結果からすると、相当数の本数の虫歯が発生してもおかしくはないのですが、実際にそれほど虫歯は頻発してはおりません。

虫歯はなぜなる?

そこで次は虫歯の原因について解説いたします。

1969年にDr.keyesという研究者が「カイスの輪」という虫歯発生に関する概念を発表しました。(下図参照)

 カイスの輪

Dr.keyesは、虫歯が発生するには

  • ①細菌:虫歯菌の存在
  • ②環境:砂糖の摂取量が多い
  • ③宿主:歯の虫歯に対する抵抗性

の全ての要素が揃った時に虫歯が発生すると考えました。

後にもう一つの要素である

  • ④時間:酸にさらされている時間が長い
    を加えた4つの因子が虫歯発生に関与していると現在は考えられています。

新たな虫歯の考え「アキヤマの輪」

しかし、「カイスの輪」だけでは説明できない虫歯が存在する事もあり、近年では微細なヒビ(マイクロクラック)が関与しているとする「アキヤマの輪」という概念をDr.秋山勝彦が提唱されています(図を記載)
(『手術用顕微鏡を応用したカリエス治療の秋山のフローチャート』【歯界展望 DENTALOUTLOOK】 Vol.121 No3 2013-3より)

 アキヤマの輪

ヒビからの感染

マイクロクラック(ヒビ)の幅が10~50μmで、虫歯菌(ミュータンス菌)の大きさが1μmであるとの報告からも、マイクロクラック(ヒビ)から虫歯菌が感染する可能性は大いにあるのではないかと思われます。
(Evaluation of Enamel Micro Cracks Characteristic After Removal of MetalBrackets in Adult PatientsEuropean Journal of Ortho November 2011より)

私の実際の臨床においてもマイクロクラック(ヒビ)が関与していると推察されるケースは多く見られます。

 虫歯の原因まとめ

つまり、虫歯が発生する原因は「歯垢(虫歯菌)」だけが原因ではなく、「砂糖の摂取量」「虫歯菌の多さ」「虫歯への抵抗性」「マイクロクラック」など様々な要因があるため各々を考慮して治療や予防を行う必要があると思われます。

そのため当院では「歯科精密検査(歯科ドック)」を行うことで、その方の持っているリスクを評価し、その結果に基いて治療を行っております。

診療の流れはこちら

また、当院では従来の虫歯治療においてあまり考慮されていなかった「マイクロクラック」を修復するために手術用顕微鏡を使用したMCRT(Micro Crack RepareTechnique)を用いて治療を行っております。

誤解3「以前治療して詰め物・被せ物をしてあるから大丈夫」

次は少し視点をかえて治療後の歯の予後に関して考察をしていこうと思います。

「治療を行った歯は虫歯にならない(もしくはなりにくい)」と考えている方もいらっしゃいますが、事実は逆です。

銀歯の周りは汚れが付きやすい

下の写真は、銀歯で修復してある抜去歯牙です。

抜去歯牙

どうでしょうか?
多少銀歯に傷が付いている様ですが、それほど問題があるようには見えないかも知れません。
しかし、当院の治療で用いている手術用顕微鏡でこの歯を下から覗き込んでみると・・・

手術用顕微鏡でこの歯を下から覗き込んでみると

 

銀歯と歯との境目に広範囲の隙間があり、そこに多量の汚れ(歯垢など)が付着しているのが見えます。

そして一般的に、銀歯と歯との境目は磨きにくい歯茎との境目の付近に設定されていることが多いようです。

一般的に、銀歯と歯との境目は磨きにくい歯茎との境目の付近に設定されている

以上のことから、「修復物と歯の境目に歯垢が溜まりやすい」つまり「境目から虫歯になりやすい」可能性が高いのではないでしょうか。
(治療した歯が再度虫歯になることを「2次う蝕」と呼びます)

銀歯はどれ位持つ?

では実際に修復した歯はどれ位持つのでしょうか?

2008年にDr.青山貴則らが調査した保険治療ので修復した歯の予後を調査したところ以下の様な結果が出ました。

  • 修復物の10年生存率は55.0%
  • ブリッジの10年生存率は31.9%と特に低かった

この調査によると10年後には、保険治療で行われた修復物の半分近くは治療を必要とする状になってしまうという結論でした。

虫歯治療の「負のサイクル」

虫歯治療の「負のサイクル」

歯は他の組織と異なり、再生することが無いため、治療を繰り返す度に失われていきますので、何度も治療に耐えられる臓器ではありません。
次の項目で述べる様に虫歯はなっても直ぐには痛みが出ないという特徴もあり、この様なパターンで歯を失う事が多いようです。

「虫歯で治療を受ける」

「数年後に再度虫歯になり更に大きく削る」

「また数年後に虫歯になり更に大きく削る」

「何度か治療を繰り返した後に歯を抜かなくてはならない状態に至る」

「負のサイクル」を止める為に

この「負のサイクル」に陥らない為には

  • 虫歯予防の概念をドクターと患者さんが共に理解し、予防に関する指導と定期的なメインテ
    ナンスを受ける
  • 治療した歯が再び虫歯にならないように配慮された治療を受ける
    以上の事が大切であると考え当院では最新の知見に基づいた虫歯治療を行っております。

誤解4「痛くないから虫歯は無いはず」

虫歯治療について

一般的に病院は何かしらの痛み・不快症状などの自覚症状を感じてから行くものですから、この様なお考えをされてもおかしくはありません。

ですが残念ながら、虫歯に関してはこの考えは当てはまりません。
何故でしょう?
(実は歯周病も同様なことが言えます)

歯の構造

まず歯の構造からご説明いたします。
歯はエナメル質・象牙質・歯髄(歯の神経)・エナメル質から構成されています。

歯の構造

防御機構を持つ「エナメル質」

エナメル質は髪の毛や爪と同じ細胞から分化した組織で、障害を受けても痛みは感じません。
これは髪の毛や爪を切っても痛みを感じない事と同じです。
また、エナメル質は生体で最も硬い硬組織で、細菌からの感染・物理的刺激・化学的な刺激、噛む力などの外的な刺激に対して非常に高い抵抗力を持った構造をしています。

虫歯が進行すると・・・

一方、象牙質や歯髄は内臓と同じ細胞から分化した組織なので、「身体の内側の組織」と考える事が出来ます。

もし虫歯によってエナメル質が損傷を受けて、象牙質が露出するとどうなるでしょうか?身体の内側である象牙質が露出した状態は、様々な刺激を歯髄に伝えるので、冷たいものや熱いものがしみたり、食物が押し込まれて痛いなどの症状が出ることがあります。

しかし厄介なことに、虫歯の部位や進行速度などの要因で全く自覚症状が出ないことも多々あります。

その後歯髄(歯の神経)に達するまで虫歯を放置すると、激しい痛みを自覚するようになります。
ひとたび歯髄に虫歯菌などの細菌感染が起きると、多くの場合、歯髄を取る治療(根管治療)が必要になってきます。

神経を取った歯の予後

神経を取った歯の予後

歯髄を取ると痛みは収まるのですが、一度歯髄を取った歯の寿命は明らかに短くなると言われています。
何故かと言うと、第一に歯髄を取った歯は再度虫歯になっても痛みを感じないからです。

痛みというのは障害が起きている事を知らせる生体からの危険信号ですから、その機能を失うことの影響は甚大です。
歯髄を失った歯では、抜歯になるほどの虫歯でもそれ自体では痛みを感じません。
そのため、症状が末期的になるまで放置されている虫歯に多く遭遇いたします。

第二に、歯髄を取った歯は抜歯に至るほどの亀裂が生じやすくなるためです。
歯髄を取るような状態の歯は、広範囲に削る必要がある(もしくは削られている)事がほとんどですので歯全体の強度が低下します。
そのような歯に噛む力が1日何百回もかかると亀裂が入ることがあります。
亀裂が入るとそこからお口の中の雑菌が侵入し、歯を支える組織を破壊して最終的には抜歯に至るケースに多々遭遇します。

つまり

  • 安易に削ってはいけない、安易に歯髄を取ってはいけない、可能な限り歯髄の保存に務める
  • 歯髄を取ってしまった歯の修復は、亀裂が入らないように最大限配慮した治療を行う

という事が必要であると思われます。

当院の虫歯治療の取り組み

以上の事を踏まえてそのため当院では

  • 歯科精密検査(歯科ドック)」を行うことで、その方の持っているリスクを評価し、その結果に基いて治療を行う
  • 従来の虫歯治療においてあまり考慮されていなかった「マイクロクラック」を修復するためにMCRT(Micro Crack Repare Technique)を用いて治療を行う
  • 修復物と歯との境目が、可能な限り小さくなるように、手間暇がかかったとしても精密な治療を行う
  • 修復材料は経年劣化が少なく、生体に最も近い材料を用いる
  • 深い虫歯に対しては「歯髄温存療法」を行う
  • 無痛にて治療の全行程を行う(治療前の麻酔も含め)無痛治療について
     
    という事項を前提とした虫歯治療を行っております。
    不明な点があればカウンセリング時や治療時に遠慮なくお聞き下さい。

ご予約

先ずはお気軽にご予約ください。

ご予約はこちら

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME