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顕微鏡歯科治療

歯科治療に顕微鏡を使う理由

手術用顕微鏡を用いた歯科治療は当院の根幹をなす要素です。
一昔前までの歯科医院は、肉眼で治療するのが当たり前でした。
そのような歯科治療しか経験の無い方からすると「歯医者で顕微鏡?」とイメージがつかないかも知れません。

しかし脳神経外科や眼科などの繊細で失敗の許されない外科手術に広く応用されています。

↑脳神経外科の権威の福島孝徳先生の手術風景

↑脳神経外科の権威の福島孝徳先生の手術風景

「You can only treat what you can see.(我々は見えるものしか治療できない)」

とは顕微鏡歯科治療のパイオニアの一人、アメリカペンシルバニア大学Dr.Kimの言葉です。

実際に脳の手術においては直径1mmもない血管の縫合を可能にしたのは顕微鏡の存在が大きいと言われています。

もちろん「見えれば治せる」という単純な話でもないのですが、肉眼での手探りの状態での治療よりは治せる可能性は確実に上がると思われます。

歯科治療に顕微鏡は有効?

では歯科治療に顕微鏡を使用することは本当に有効なのでしょうか?

口を開ければ容易に歯を観察出来るようにも思われますが、お口の中は暗く、肉眼ではわずかな兆候を見逃す可能性が高くなります。

「数年前に治療したばかりなのに、歯科医院で虫歯があると指摘された」というケースは、実は前回の治療時に初期病変が存在していたのかも知れません。

歯科治療においては、「小さな虫歯などの初期病変の発見」「感染源の徹底的な除去」「被せ物のミクロン単位の適合のチェック」など細かい精密な作業が多いので、手術用顕微鏡は特にそのような部分において有効であると考えております。

顕微鏡歯科治療の利点

手術用顕微鏡を歯科治療に用いる具体的なメリットは以下の様になります。

利点1:術野をクリアに観察できる

高性能なレンズ

当院で使用している顕微鏡は世界的なレンズメーカーの「Carl Zeiss(カール・ツァイス)」社の顕微鏡を使用しており、レンズは約3倍~約20倍まで5枚を必要に応じて使い分けられる構造をしています。

この構造により、処置する内容によって瞬時に倍率を変えることが出来ます。

どの位詳細に見えるかを指の指紋を観察してみます。

この様に非常に詳細に対象物を観察する事が出来ますが、常に高倍率でも虫眼鏡を見ながら部屋の掃除をする様なもので、全体の確認が難しく、かえって作業効率や精度を下げる事に繋がると思われます。

全体像を見る必要がある処置では”低倍率”で、デリケートで精密さが必要な処置では”高倍率”と、使い分けることで効率と精密さの両立を可能にしております。

以下に、髪の毛・肉眼治療の縫合糸・顕微鏡治療で用いる縫合糸を比較した写真を示します。

↑ 上段:髪の毛 中段:肉眼治療の縫合糸 下段:顕微鏡治療で用いる縫合糸 より細い糸で縫合した方が、縫合時の組織の損傷が少ないと言われています。

↑ 上段:髪の毛 中段:肉眼治療の縫合糸 下段:顕微鏡治療で用いる縫合糸

より細い糸で縫合した方が、縫合時の組織の損傷が少ないと言われています。

強力な光源(ライト)

手術用顕微鏡は強力な光源(ライト)を装備しています。

これにより肉眼やルーペでは観察することが困難な根管(歯の神経の通り道)の奥まで観察可能です。
今まで見逃していた感染源(汚れ)を見ながら確実に除去することで根管治療(*要リンク)の成功率の向上が期待できます。

肉眼では見えませんが、手術用顕微鏡で観察するとまだ奥の方にピンク色の古い充填物が残っているのが分かります。

ちなみに上の画像で見ているのは下のレントゲン写真の丸で囲んでいる部分にピントを合わせています。

ちなみに上の画像で見ているのは下のレントゲン写真の丸で囲んでいる部分にピントを合わせています。

洞穴の様な根管内を観察するためには手術用顕微鏡が非常に有効であることが分かると思います。
このケースの詳細はこちら(*要リンク)

ヒビ(マイクロクラック)の発見

また、虫歯治療時に歯に入っているヒビ(マイクロクラック)も発見できる可能性が高くな、ヒビからの再感染によって虫歯の再発を防ぐことに役立つと思われます。

このケースの詳細はこちら(*要リンク)

利点2:無理な体勢を取らずに正確な処置が可能になる

当院で使用している顕微鏡(OPMI pico with MORA interface)は様々な角度に鏡筒を位置付ける事が可能な機構を有しています。

下の2枚の写真は同じ部位(上の前歯の裏側)を観察している姿勢です。

肉眼での治療

肉眼での治療

MORA interfaceを有した顕微鏡を用いた治療

MORA interfaceを有した顕微鏡を用いた治療

肉眼で直接観察しようとすると非常に無理のある姿勢をとる必要があります。

この様な姿勢で精密な作業を行うのは非常に困難である事は容易に想像できます。
一方、MORA interfaceを有した顕微鏡を用いた治療姿勢は無理がなく、精密な作業を行うのに適した姿勢であると思われます。

お口の中のを顕微鏡で直接観察するには特殊な機構と、位置づけを行うテクニックが必要ですが、これが可能になった場合は治療の精度を非常に上げることが可能になります

利点3:術者が見たままを記録し、情報を保存・比較・共有出来る

オプションになることが多いのですが、手術用顕微鏡にカメラと録画システムを組み込む事で、術中に術者が見た映像をそのまま記録として残し、術前の状態との比較や患者さんとも情報を共有することが容易になります。

当院では、カリーナシステム社の”ADMENIC VDP2 http://www.carinasystem.co.jp/
product/medical/admenic_dvp2/ ” を導入することで以下の点を可能にしております。

  • フットスイッチによって治療中の動画を即座に記録すること
  • フルHDカメラによる高精細な動画の記録すること
  • タッチパネルを用いて即座に術中の説明をすること

術中の説明

手術用顕微鏡を歯科治療に応用するだけでは、ともすると術者の自己満足で終わる可能性がありますが、その情報を患者さんと共有することで初めて患者さんにとっても価値があるものになると当院では考えております。

顕微鏡歯科治療が普及していないのは?

この様に利点が多い顕微鏡歯科治療ですが、なぜあまり普及していないのでしょうか?

日本の歯科医院の普及率は数%と言われています)

理由1:高価である
高価である

手術用顕微鏡自体が数百万円と非常に高価な器材です。
さらに録画用のカメラと周辺のシステムを導入するとさらに数十万円~数百万円かかります。
また、保険治療においては顕微鏡を使ったからといって治療の単価は変わらないので(一部は加算あり)、顕微鏡を使って丁寧に治療するよりも裸眼でたくさんの歯を削った方が診療報酬が高いのです。

理由2:使いこなすには技術の習得が必要

使いこなすには技術の習得が必要

肉眼やルーペでの治療スタイルとはかなり異なるため、仮に手術用顕微鏡を購入したとしてもすぐには使えません。

慣れない顕微鏡下での治療では、治療に時間がかかり、かえって裸眼の方がマシという様な現象も起きてしまいます。

そのため購入後に日常臨床の場において使うに訓練が必要です。
それも自己流ではなく、確かな技術を持ったドクターの基でトレーニングを受けることが上達の近道であることはスポーツの世界でも同様です。

以上の理由で手術用顕微鏡自体の普及率は低く、さらに購入したはいいが使いこなせずに「高価なオブジェ」として診療室に鎮座しているなんて話も聞くことがあります。

  • 当院における顕微鏡治療(まとめ)

以上の点から当院においては

  • 手術用顕微鏡を可能な限り低侵襲(必要以上に削らない・抜かない)で精密な治療を心がけ
    ております
  • 術中の動画を用いて患者さんと情報共有し、理解と納得の上で治療を進めていきます
  • 世界基準の一流のドクターに師事し、常に技術の習得・向上を怠らないこと

をモットーに治療を行っております。

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